2009年8月29日土曜日

七字の歌

今日の大朝は晴れ。今月もあと数日、月末追い込み中である。リーマンショック以来、国内外を問わず大きな変化が生まれてきている。電機業界でも花形産業の太陽電池市場も欧州関係の落ち込みでフル回転とは行っていない。この大不況は果たしてどのように克服して行くのであろうか。我々の業界も更なる「安い労働力」「大きな市場」を求め海外移転を加速している。私は今こそ日本の正念場で力を発揮するところではないかと思う。しかし、不安と心配は募るばかりである。昨日も話の中で「今までが良かったから、今、これからが心配なのだろう。」と先輩から言われた。今まで良かったという実感はないが、言われてみるとそうなのだろう。出来る事は、日々を確実に前進することだけである。帰りに、ふと立ち寄ったお店の壁に坂村真民先生のこんな言葉が貼ってあり目に飛び込んできた。七字の歌「よはねをはくな、くよくよするな、なきごというな、うしろをむくな」勇気を貰ったような気がした。

2009年8月25日火曜日

前進あるのみ

今日の大朝は晴れ、朝晩めっきり涼しくなった。稲穂も色づき前ではあるがしっかり見え始めた。
テレビをつければ、芸能界の「薬漬け」の話題ばかり・・・・、私にとってはどうでも良い事である。(とことん厳しく罰してほしい。)それより国を左右する程の総選挙中でしょう。何か、本末転倒しているような気がしてならない。甲子園の熱い戦いも昨日終わった。優勝チームの皆さん本当におめでとうございます。
丁度昨晩、母校の新庄高校野球部の迫田監督のお話を聞く機会が有った。新庄に来て頂き2年になる。昨年の秋の大会では広島県優勝に輝いた。現在の状況を語って頂いたが、確実に力が付いてきているようである。印象に残った言葉が「強いチームは言い訳をしない。」この言葉は瞬時に私の脳裏に焼きついた。学校であるため、文武両道は勿論であるが「何を目的にこの学校へ来ているのか。」を明確にすれば何をしなくてはいけないか見えてくる。さすが、名将の言葉は重い。「まじめ、素直、努力家」これが新庄野球のベースにある。日々の練習量も中途半端ではない。同じだけ働けば企業で有れば皆優良企業になるほどである。彼らは目標に向かって「前進あるのみ」の日々である。・・・本当に大朝という小さな地域の光明である。「見えない根たちの願いがこもってあのような美しい花となるのだ。」この詩のように優勝と言う最高の花を咲かせてほしいものである。

2009年8月24日月曜日

大切な時

今日の大朝は晴れ、朝の気温20度。朝晩すっかり過ごしやすくなった。
さて、世界同時の大不況の中、日本は30日の投票日に向け、激しい選挙戦が繰り広げられている。
与野党逆転、色々な報道が流れている。昨日も地域の集まりの中でもやはりこの話題で盛り上がる。
何はともあれ、「国民の民意である」その結果に従うしかないが、真剣な判断で一人ひとりが投票してほしいものである。企業を取り巻く環境も刻一刻と厳しさを増してくる。何度も同じことを繰り返すが、今回の変化はスケールが違う。「世直し」と言う、言葉だけは繰り返されているが実際に経験したことのない途轍もない大きな変化が起きている。政局の安定を願いながら、企業運営も大きな組織で動いている。正に「決断の時である。」企業もその決断でどのようにでも変化する。その最終決断をするのは社長である。同じ社長でも「身銭で経営しているオーナー経営者」もいれば、結果のみの「アメリカ方式の経営者」まだまだ色々な立場で経営されている方がおられる。今までは大手上場企業、零細企業で価値、評価がきまり、学歴資本主義だけで今日まで来たが、これからは本当に難しくなるのではないかと危惧することがしばしばある。しかし、解決策もなく、悶々と日々を送っていたが本を捲っていたら、次のような言葉に出会った。教育者:森信三先生が「お金の苦労を知らない人は、その人柄がいかに良くても、どこか喰い足らぬところが有る。人の苦しみの察しがつかぬからである。」また、こんな言葉も浮かんできた「行って余力あらば以て文を学ぶ」つまり、学問が人生の第一義ではなく、生きることが第一義である。と言う意味である。
色々な立場で考えてみたいものである。・・・なるようにしかならないのではあるが、出来うるならば「政治も・経営も空白だけは避けるべきだと願うばかりである。」

2009年8月22日土曜日

百日紅

今日の大朝は晴れ、先程まで小雨が降っていたが日が差してきた。天気予報からしても良い天気になるだろう。さて、我家にある「猿すべり(百日紅)」の花がきれいに咲いている。定かではないが、親からの話を聞いても100歳に近い古木であることは間違いない。それが、数年前の台風で倒壊し、大木の3分の2は伐採した。木の芯の部分もなく、スペルの「C」の幹で生き続け今年もきれいに咲いている。
幹や鋭角に折れた枝を見ると「痛々しさ」は有るが、この力強く鮮明にまたきれいに咲いている花。ひと際インパクトを感じる。相田みつをの詩ではないが「夢はでっかく根は深く」きっと、この百日紅は
途轍もない大きな夢と細くてもしっかり深く大地に根づいているのであろう。今の大不況、政局の空洞、まさに世直しで大きな不安ばかりではあるが、体は細く傷ついていても「我家の百日紅」のように「夢はでっかく根は深く」、力強く生きて行くことが必要だと教えてくれているのかも知れない。

<物語> 中国の伝説で、恋人と百日後に逢うことを約束した乙女が、約束の百日目の直前に他界、その死んだ日の後に咲いたという花.日本では元禄時代の園芸書「花譜」に、「紅花が100日間咲く」と説明があったので、”百日紅(ひゃくじつこう)”また、木の肌が滑らかなので、猿も滑ることから、”猿滑”とついた.木の肌を掻くとくすぐったそうなので”クスグリノキ”という別名もある。

2009年8月20日木曜日

内側にあり

今日の大朝は晴れ。少しうす雲がかかっている。今日も暑くなりそうだ。「変動する世界」この言葉は常に使用されてきたがこの100年に1度とも言われる大不況。変化のスケールが違う事に驚く。目先の変化は我々にも気付きやすいが大きな変化は想定不可能である。弊社を取り巻く環境もとても不気味である。高校の同窓会後、メールや手紙、来社と同級生とやり取りが有る。長い年月でそれぞれ多くの経験と歳を積み、進む方向には大きな差が有るが、同窓と言うのは本当に良いものだとつくづく感じる。
さて、私の部屋がこんなに明るかったか?とふと感じ、周りを見てみると玄関の庭木の剪定がしてあった。今週の月曜日に剪定して頂いた。何故こんな事に関心が有るかと言うと、私の部屋は試験的にLEDの蛍光管タイプにしている。消費電力は確かに少ないがとにかく暗い。・・・・(その関係で明るさに敏感。)また私流のこじつけだが、「庭木を剪定してこれだけ部屋が明るくなる」こんな事は身の回りにも沢山あるだろうと考えてしまう。整理整頓すれば部屋が広くなる。窓ガラスを磨くだけでも部屋が明るくなる。・・・等など。私達の習慣では無意識のうちに「暗ければ・・電気をつける。部屋が狭ければ・・増築する。」と言ったように問題解決をする。新たの物を増やすといった外面的な発想から内面的な手を加えたりして行う発想こそこれからの新しい時代に必要ではないかと思う。弊社も「経費節減」は必須であるが、社員に繰り返し言っているのはとにかく「物を大切に使用する。」これが一番の節約だと言っている。こんな話をしていると又、師と仰いでいる石川洋先生の言葉が浮かんでくる。「根を養わず、地を耕さず、花のみを求めてはいないか。」心しておきたい。

追記・・・昨日も始めてこられたお客様が私のブログを見られたらしく、古典に精通ですね。と言う話から会話が始まった。同じように台湾の友人も古典を使ってもらうので非常に理解できる。ところで誰の思想が好きですか。と質問が有った。私が古典が好きになったのは20年以上前に交誼頂いている、地元の歯科医師から「貞観政要」(中国の帝王学)の本を頂いたのがきっかけでその後、大学、菜根譚、論語等などと読み始めました。会社経営や日常に全て密接しており、「活学」そのもの、何千年前も今も時代は関係なくまさに基本書として読んでいるだけで、決して「古典」に精通でもなく、また、誰の考えが好きと言う事もありません。「自らの考えを整理整頓」しているだけです。

2009年8月17日月曜日

元気再生

今日の大朝は晴れ、今年の夏は本当におかしい。梅雨の延長のような日々が継続している。久しぶりの晴れのような気がする。盆連休も色々な事が有った。14日は地元、大塚地区の盆踊り、今年は天候の心配もなく多くの人に来て頂き大盛会のうちに終了した。翌日の15日は新庄高校27回卒業の同窓会をした。卒業して35年、前回15年前に開催しているので、15年ぶりの再会で有り、前回来れなかった人とは35年ぶりの再会をした。地元にいる関係で有志4名で幹事をさせて頂いたが、「初盆」とか家庭の理由で来れなかった人が多く、年齢のホジションを改めて認識した。また、残念な事に他界した者も多く驚いた。やはり、特に女性の方はすぐには分からず躊躇したが時間が経つにつれ、蘇ってくる不思議さも体験した。52名参加して頂き恩師の先生も2名参加して頂き、思い出話に花が咲いた。私の予測では「健康の話と孫の話」が中心かと想像していたが、何が何が、皆さんそれぞれ「力強く第一線で頑張っている」勢いと貫禄を感じた。教員、公務員、医師、自営等など職種地域はバラバラで有るが、この大変化の真っただ中にいる課題は共通で有った。しかし、忘れかけていた「青春時代の思い出の再現」は参加者全員の「元気再生」の糧となった事は間違いないことだろう。二次会へも大半が流れ寄せ、笑い声が飛び交っていた。良き友・・・最高。

2009年8月11日火曜日

愛用品

今日の大朝は曇り、どうしたんだろう今年の夏は。このまま秋に入って行くのだろうか。何もかもが変な事になっているようだ。静岡の地震のニュースで今日も始まった。先程、静岡の友人に電話したら幸いに大きな被害はなかったとのこと。一安心である。朝、地震のニュースを食い入る様に見ており、ふと傍の鏡台を見ると、へちま水のへちまのマークがこちらを向いている。実感で「普通・通常」の幸せを感じた。岡山や静岡は災害や地震・台風で大変な事になっている。何もなく普通に生活できる事は本当に幸せな事だと改めて感じる。話は変わるが「へちま水」、実は無くてはならない愛用品である。
使用し始め、何十年になるかは定かでないが、オールシーズン顔につけている唯一のケア製品だ。整髪料もクリームも全く使用しないので1本400円のへちま水のみである。押し売りではないが、実に優れものである。是非お試しを・・・。
ちなみに愛用のへちま水は「志都(しず)の岩屋 へちま水」島根県邑南町田所の瑞穂道の駅で販売しています。1本400円

2009年8月10日月曜日

一枚の絵

「故 伊藤博夫先生から頂いた絵」
今日の大朝は曇り、蒸し暑い。今日も雨の予報だ。台湾も台風が直撃、日本も昨日から昨夜にかけ豪雨でかなりの被害が出ているようだ。さて、昨日も大朝は雨だった。先日、他界された「伊藤博夫先生 お別れの会」が北広島図書館ホールで行われた。35年の教員生活、その後は議会議員、議長として、また、新庄学園理事として、同窓会長として、精神一到、地域の為に尽力いただいた方である。特にこの5年間は新庄学園創立100年記念事業完遂の為に先頭に立ちリーダーシップを発揮された姿は忘れることはない。皮肉にも、5月3日の100周年記念式にはすでに体調が悪そうであったが、全ての記念行事を気丈にも果たされた。途轍もない大きな思いが有ったに違いない。その後病魔は衰えることなく、7月10日還らぬ人となられた。私にとっては勿論恩師でもあるが、社会に出てからの思い出が多い。「どっしり落ち着いて深みがあり、物事にこだわらず、大きな器量、才能にあふれ雄弁」古典の「呻吟語」の中でも人間を洞察した名言として残っているが、まさに上述のとおり、全てを兼ね備えておられた先生であった。議会議長に成られてからは忙しさが増し、機会は少なくなったが時折、好物のお酒を飲みながら楽しい話を聞かせて頂いた。先生は万能の方で絵画もこよなく愛し、自ら沢山の絵を描いておられた。自宅で見せて頂いた、「上高地・大正池」の絵は私も好きな絵であった。10数年になるが、先生のご自宅で絵の談議をしていたら「わしの絵は素人絵だが親戚の画家が描いた絵が有るけぇ、持って帰れ。」と一枚の絵を頂き、自宅に飾っている。先生との縁は語りつくせないが、聖職を生涯まっとうされた方であることは間違いない。若いものをこよなく愛し、「素っ晴らしいのぉ」と褒めてくださる。反対に厳しいところもあったが兎に角「褒め上手」な先生であった。76年間の偉業は誰をもが認めるところではあるが、先生からいただいたご指導はこれから永年生き続けて行くことだろう。「お疲れ様でした。また、ありがとうございました。」

2009年8月6日木曜日

トップの心構え

今日の大朝は曇り、先程は雨がぱらついていた。昨晩はとても蒸し暑く寝苦しい夜だった。さて、昨日も色々な方とお話をする機会が有った。世の中がこれほど大きく変化しているため、全てが変わってきている事を随所で感じる。変化を感じる時にいつも痛切に思う事は「主役は人間」その事である。時代は変遷しても基本は変わっていない事に気が付く。中国の古典を読めば読むほどその事に気が付く。昭和の年号も「書経」の「百姓昭明にして万邦を協和す」から出ている事はよく知られている。日本と中国の密接な関係も良く分かるし、儒教の教えと言うのは、いっこうに古びていないどころか、極めて今日的な指針を含んでいる事に気が付く。マネーゲームの末の今日の大不況で有るが、同時に個(エゴ)の限界も気づかなくてはいけないと思う。小生も町工場のトップとしてまた、ボランティア集団のトップとして、常に時代背景を見て、今どうするべきか、また、何をしなくてはいけないかと、軽頭を悩ましている。しかし、トップが判断を誤ると関係者すべてが犠牲になってしまう。責任は重大である。「書経」の一節である。「木は縄に従えば則ち正しく、后は諫めに従えば則ち聖なり。」直訳すれば(木は墨縄に従って製材すれば真っ直ぐな材がとれる。君主も部下や周りの諫言に従ってわが身を正す事が出来れば立派なトップになれる)唐の時代の名君、太宗の言葉である「私はごらんの通り愚か者だが、幸いにも、そちたちがよく過ちを正してくれる。どうか今後とも、天下泰平を実現する為、遠慮なしに直言してほしい。」私も勿論であるが、現代のトップにも、こういう心構えが望まれることは確かであろう・・・・。

2009年8月5日水曜日

心のスイッチ

今朝の大朝は曇り、昨日梅雨明けとの事、広島市内は日も差し梅雨明けを感じたが大朝はどうもすっきりしない。昨日、江津工場の社員から一通の手紙が届いた。葬儀のお礼と親を亡くした悲しみ、亡き母が会社にもよく来てくれてた思いで、この辛さを克服しなくてはと言う心の動きが綴られていた。社員にとって会社の存在は大きいものであることを痛感し、嬉しくもその責任を感じた。一日も早く気持ちの整理ができる事を祈りたい。人は皆、「あの人は羨ましいね。」と自らを中心に物事を考えるが、真剣に話をしてみると、自分自身が経験無いことや、辛いことを幾多も経験されている。顔の表情に出したり、くよくよするのではなく、一つ一つ奮起克服されていることに気が付く。そうである、自分自身が「心のスイッチ」を入れないといけない事に気が付く。以前も紹介したが、教育者・東井義雄先生の「心のスイッチ」まさにこの事であろう。
人間の目は不思議な目、見ようと言う心がなかったら、見ていても見えない。人間の耳は不思議な耳、聞こうと言う心がなかったら、聞いていても聞こえない。頭もそうだ、初めからよい頭、わるい頭の区別が有るのではないようだ「よし、やるぞ!」と心のスイッチが入ると頭も、素晴らしい働きをし始める。
心のスイッチが人間をつまらなくもし、素晴らしくもして行く。電灯のスイッチが家の中を明るくもし、暗くもするように。・・・なるほど、何かに感じ自分もうかうかしておられない奮い立つ気持ちこそ一番大切な事であろう。

追記
台湾料理がおいしいのは皆さんご存じだと思います。私の大好きな「空芯菜」はおなじみですが、写真の「龍髭菜」(ロンシンサイ)初めて食べましたが美味でした。台湾へ行かれた際はぜひお薦めです。
日本でも栽培されているようですよ。