2012年12月29日土曜日

確かな眼

今日の大朝は晴れ。昨日は雪のち雨。この時期では珍しいことであるが、昨今の「想定外」の連発があるだけに気にならない。今年も残すところ後3日となった。先日26日、広島県民文化センターにおいて、第62回社会を明るくする運動、作文・標語コンテストの入賞式及び朗読会が開催された。
今年度も県内小中学校から20000点応募いただき、その中から選ばれた生徒が各賞に輝いた。
入選作の朗読があったが、大人が顔をおそいたいような、実に自他一如、社会を明るくしていくには、お互いが思いあう、気配りから信頼が生まれてくる。正に日本人のDNAを自らの言葉で、堂々と発表している姿を見て「日本も大丈夫」と心の中で、大きな拍手と、心の曇りが晴れていくような感覚を味わった。ふと、記憶にあった詩人の金子みすずさんの詩が朧に浮かんだ。「朝焼け小焼けだ/大漁だ、大羽鰯の/大漁だ。浜は祭りのようだけど、海の中では/何万の、鰯の弔い/するだろう。」と浜の喜びと海の悲しみ、「目に見えるものと、目に見えないもの」生きるここと、死ぬることは一つだということがよくわかります。そのことを理解しているとしないでは大きな違いである。
思いあう心、気配り。目に見えないものの大切さ。自らを考えるひと時であった。