2010年10月21日木曜日

地平天成

今日の大朝は曇り。今月も後半になった。早いもので今年もあと数カ月になった。日々、目先を追い続けているが、今後どうなることだろうかと不安と期待が交錯する。しかし、「人事を尽くして天命を待つ」これしかないと思う。平成になっても既に22年が経つ。当時の小渕首相が「平成」の元号を国民に披露されたのがつい先日のような気がする。中国古典の「書経」からの引用であることは知られたところであるが、「平成」のもとは「地平天成」地平らかに天成り、で、そうなるためには「六府三事允におさまり」と記してある。六府(りくふ)とは、火、水、金、木、土、穀の蔵だと。火は燃料、水は飲料、金は金融、木は木材、土は土木、穀は食糧。国を司るものは、これらを納める蔵を適正に運営しなくてはならない。その為には、三事(さんじ)その為には三つの事業をやりなさい。その三つは、「正徳」「利用」「厚生」だと。「厚生」とは、命を尊び人々がつつがなく暮らせるような政治をやること。「利用」とは、限りある資源を適切に用いること。それから「正徳」徳を正しく行いなさい。自己の最善を他者に尽くしきる事だと書いてあります。「平成」にはそんな思いが込められてスタートしたが、何でこんなことになったのであろうか。
国民は勿論であるが、国を司る方々も自己の利権争いではなく、人間にしか持ちえていない「意識とか精神とか志」を高めていただきたいものである。四千年以上も前の本(古典)ではあるが、現在の私たちが忘れてしまっていることがズバリ書いてある。自分にできることは、自らの生き方、弊社の運営に再度、自問自答していきたいと思う。・・・いずれにしても、人が主役。人間をいかに磨いていくかであろう。