2012年11月10日土曜日

深い人生観

今日の大朝は晴れ、晩秋であるが暖かな日である。学校の学習発表会があちこちで開催されている。本日は地元の新庄小学校も「期待を超える発表会、一人一人の力を出し切ろう。」と言うテーマで開催されている。案内は頂いたが、本日は福山で仕事があり出席できない。実に残念である。と言うのも、6年生がふるさと新庄に伝わる稲作にまつわる伝統文化をモチーフとした劇「ふるさと新庄・花田植えと生きる」を発表します。この劇は縁あって宝塚歌劇団の元演出家、現在は大阪音楽大学の先生である太田哲則氏に脚本から舞台設定や衣装、音楽、演技指導等全般にわたってご指導いただいた劇である。この劇のお蔭で、弊社のスピーカの音を聞いていただく機会ができ、太田先生がEGRETTAの音にとても気に入って頂いた。誠に光栄なことである。先程、ご挨拶に行かせていただき、お話をさせていただいた。「子供(人間)無限の発想力がある」「考えさせる事の必要性」当たり前の言葉に聞こえるが、先生の言葉がとても新鮮に聞こえた。今の世の中一番欠けているところかもしれない。太田先生と話をしながら、私の脳裏に中国の孔子が弟子に向かって「私はもう何も語るまいと思う。」と言った一説が思い浮かんだ。弟子たちは困惑したが孔子はそのことはお見通しで「自分が何を語らなくても、自然は変わることなく四季は廻ってくる。天は何を言おうとしているのか考えてみなさい。」と投げかけたのである。二宮尊徳も同じようなことを言っている「音もなく香もなく常に天地は、かかざる経をくりかえしつつ」と、大自然は無言のまま私たちに多くの教えを授けてくれています。とかく現代の暗記教育で今の基準の優秀で頭でっかちの人間に大きなアドバイスを頂いているような気がする。「考える・発想する」目に見えないものの大切さを痛感した。目に見えるものだけを追い続けている現実、自分自身も何か大きな大切なものを忘れているような気がした。新庄小学校の6年生は太田先生から大きな大きなものを会得したに違いない。