2010年7月21日水曜日

豊かさの弊害

今日の大朝は晴れ。昨日に続き猛暑である。朝4時ごろから夜が明けてくるが、田舎の特権だろう、実に涼しくまた爽やかである。幸福感に親しめる一時である。世の中は大きく変化し、大きく変わっている。都会も田舎も、人の営みは変わりなく思えるが、個々の心情の変化は随所に表れているように感じる。
「余裕が無い。」変化に対応する人間の本能だろう。先日も中学校のバレーボールの大会があり、ベテランの監督と話をしたが、昔とは子供(生徒)がまったく違う。と発言されていた。子供のみならず、我々、親やその親も貧困の時代を味わった人は本当に少なくなった。大先輩は先程の監督と同じ発言を国の政局に例え言われていた。「貧しさを知らない豊かさの中で育った人たちばかり、戦後の日本の成功の秘訣は集団主義、現場主義、完璧主義である。これらは全て貧しさによって支えられていた。」と言われていた。・・・私は豊かさの世代であるが納得する。「奪い合えばたらぬ、わけ合えば余る、奪い合えば憎しみ、わけ合えば安らぎ」相田みつをさんの言葉であるが日本人の本質でなくてはならないものであろう。
「決められたシステムで動き、金のためだけで働く」これでは本当の豊かさにはならないだろう。
きっと、貧しさを知りもう一度、日本精神の本質が発揮できるように時代は変わって行っているのであろう。

追記
先日、東京出張中、「コーヒーを飲みましょう。」と言われ喫茶店を探した。新宿駅であった。しばらく歩いていると「ルノアール」と言う店があり入った。落ち着いたお店で頼んだコーヒーの味、香り。こんなお店があるのだと感激した。JR大崎駅の近くに宿をとっていたが、その下にも「ルノアール大崎店」があり、思わずモーニングコーヒー。ファンになりました。