2011年1月9日日曜日

大局的視野の必要性

今日の大朝は曇り、また、冬型に成り暫くはこのような天気であろう。大朝らしいと言えばそうであるが、今年の雪にはちょっと困惑している。同じ町でも千代田まで出ると雪は無い。写真は我家の入口に積まれている除雪の雪山である。さて、2011年もスタートした。報道では、民主党の内部分裂の話題で喧々諤々の話ばかりである。しかし、各企業や組織も冷静に考えてみれば民主党と同じような事をしている。
新年のあいさつ回りで、ある社長から出た言葉である。私も同感である。偉そうに言える立場ではないが、目先の我欲が先行し、理不尽な事が平気で行われ、システムに人間が動かされている現実。とても危機感が募る。自らの自戒でもあるが、まず、大局を見て物事を進める必要があると思う。私が一番危機感を募らすのは、日本の優秀な技術だけでなく魂まで移っていく今の動きである。福沢諭吉が「文明論之概略」において、外国との付き合いでは、三つの敵を見出せと説いている。1.兵馬の敵。軍事力である。2.は借金の敵。外国からお金を借りることの恐ろしさである。3.精神の敵。外国から学ぶのはよいが、自国の座標軸を見失い、魂を取られてしまう事が最も恐ろしい事である。と説いている。歴史のずれもあると言えばそれだけであるが、「人間が主役」で考えれば正にその通りだと思う。
我社も今年は正念場である。本末転倒だけは避け、挑戦心、気勢、総合力で大きな目標を掲げ、進んでいきたい。