2006年7月18日火曜日

「海の日」の思い出

昨日、今治の彫刻家・馬越正八先生を尋ねた。2年ぶりにお会いする。電話では度々お話しするが中々お会いできない。先日は新聞にも載っていたが広島の広陵高校の110周年の記念モニュメントを製作され、秋篠宮殿下ともお会いになっている。ご活躍で何よりだ。
自宅から2時間少しで今治の先生宅までいける。しまなみ海道も全線開通のお陰もある。しかし、ナビのソフトは変わっていない為、指示に従い降りたり、又引き返したり「ナビとの葛藤」演じてたどり着いた。
「人を迎えるに笑顔は一番のご馳走だ」といつも言われているよう、最高の笑顔でお迎えいただいた。
私が行くと言うことで、沢山言葉を考え紙に列記されていた。「どの言葉が好きですか。」先生の温かい心遣いに恐縮した。先生、これがいいですね。「流した汗に無駄はない」、そうすると、これはね、石を彫るのは大変な仕事なんですよ。その時浮かんだ言葉で「流した汗に無駄はない。いつかはきっと花が咲く。」と自分に言い聞かせ頑張っているのですよと答えられた。京都の石川洋さんのご縁で馬越先生に出会い。「あったか佛」を製作していただいた。微笑み地蔵、微笑み童子、笑顔の彫刻では右に出る人は居ないのではないかと思う。詩人の坂村真民先生も馬越先生の手にかかると・・・。といろんな詩に残されている。馬越先生は「心で石を彫る」と表現される。
電話の対応でも相手の状況が分かるように、全てに「心からの対応」これが貫ける人のみ「本物」と評価されるのかもしれません。
とても素晴らしい「海の日」でした。