2012年10月23日火曜日

自然と人間

今日の大朝は荒れ模様。昨晩は突風と雨、朝からは風こそ止んだが、とても寒い一日であった。
旧暦で言うと今年は昨年より、20日程度遅いらしく、暖かいのもそのせいとの事である。しかし、今日は一転だ。東日本大震災、大自然の警告ともいえるほど、自然の驚異が人間に襲いかかった。しかし、日本だけの歴史を振り返っても幾多の大自然の災害がおこり、多くの尊い命、財産を失っている。私は、今学ばなくてはならない先人は二宮尊徳(金次郎)だと思う。江戸時代後期、一代で、六百もの村々を復興させた功績は、報徳仕法と言う天地自然からの学びによるものであった。早くして、両親を失い、養子先では、夜勉強していると働くのに学問はいらない、行燈の油がもったいないと養父から言われ、金次郎は「それなら、自分で油を作ろう」と友達からもらった種を川の土手に植えて収穫した。私も記憶にあるが、子供の頃に田んぼの畔に豆を植えていた。これも、金次郎の教えだという。その金次郎は自然に学び、自然と共生していた。こんな言葉も残している。「自然は偉大であっても、荒地しか作くれない。田畑は人間と自然がともに力を尽くし、協同することでしか実らない。」金次郎の名言は数数えきれないくらいあるが、この言葉は、自然と人間だけのことではなく、人間と人間の関係論へもヒントになる言葉だと思う。今は不景気だとつい口にするが、現実は決してそうではなく、「これが普通」これが現実であることにも気が付く。いずれにしても、生きているんだ。と言う我を捨て、「生かされている」と言う感謝の気持ちで、日々全力で生かさせていただくことが賢明だと思う。今日も有難うございました。