2008年2月5日火曜日

綜合教育讀本

今朝の大朝は気温-1度、積雪10センチ、(ベチャベチャ雪)今は晴れている。このところ毎日冬型の天候で寒い日が続いている。水分を含んだ重い雪が降り続く。明日が旧正月、「ギョウザ事件」も謎が深そうであるが大量生産国中国はほとんどが休みに入る。先週末、台湾のミッションを随行され、お世話になっている方が広島にこられた。台北で経営コンサルタントをされておられる。その方から「綜合教育讀本」をいただいた。この本は自らの誇りとしている母校の清水公学校のことをかつて故郷台湾をこよなく愛している台湾から引き上げた湾生、あるいは台湾育ちの皆様に紹介したいという思いで「復刻版」として作られたものだ。
蔡さんという方であるがこの本について少し説明します。昭和十年八月、台中州大甲郡清水街、清水公学校で、正式の学習以外の課外学習のため「綜合教育讀本」が発行された。この本の発行の趣旨は、当時、清水公学校の校長、川村秀徳先生が、当時、日本国内のあらゆる学校にもなかった、学校校内有線放送設備が公学校新校舎落成と同時に設置され、そのために数百枚購入したレコードの内容を活字にしてまとめたのがこの本である。各教室にスピーカーが備え付けられ、学習は全校同時に放送されたり、学年別の学習に使われたり、その他全校児童が工程で体操、マスゲーム、行進訓練などにも使われていた。高学年は時間を決め台湾放送局、東京放送局からのニュースもノートする勉強にも使われていた。と記載されている。モダンな校舎、各教室に神棚があったなど等事細かに記載されている。
今、わが町でも義務教育振興プラン策定中で私も委員としてその会議に出させていただいているが、この本を見て何分戦前の話で詳細は分からないにしても「教育」に対する熱い気配りと惜しまぬ投資、実践が伝わってくる。この本が私の手中に縁があり来たのも何か意味が有るのかと考えている最中だ。