2009年11月12日木曜日

変わること変わらぬこと

今日の大朝は曇り、少し肌寒い。「変わること変わらぬこと」弊社の理念としている言葉でもある。しかし、昨年のリーマンショックから全ての速度が増して来ている。昨日もテレビで「仕分けチーム」が国の無駄取りを進めている様子が報道されている。雲の上の話であるのでコメントする事は出来ないが、この現実も変化の一つである。今朝も幹部会議の一コマであるが、「センサーで・・。電流値で・・・。」と不良対策での防止案の話をしている。私が指示した事は「3人集まれば文殊の知恵」一番詳しいのは現場の人間。コミュニケーション不足、説明不足で回答は返ってこない事もあるが一番良く知っている。難しく考えるより簡単な事もあるのではないか。この事を言った。続けて、パソコン、センサー、ソフトと横文字を言うと全て解決してくれると勘違いが有るのではないか。この風潮は現代は会社のみならず一般社会でも多い。アナログになるが私は何と言っても「人が主役」これが基本だと思う。先日、先輩が戦後、物質的には本当に豊かになった。敗戦で何を奪われたかと言うと「日本人の心、助け合いの心」だと言われた。
若輩者で体験の無いことではあるが、歴史の書籍からみると、うなずける思いがした。
今の世の中を「自我の肥大」と言われる人もいるが、私自身を振り返っても自我が勝る。これが肥大化するとやはり、「助け合い」とか「心」とか程遠くなる。悲しいストーリーの小説ではあるが夏目漱石の「心」は人と人のつながりについて多くの事を語ってくれている。今失っているものを気付かしてくれる本であると思う。五里霧中の世ではあるが本当に大切にしなくてはいけないものを見失う事だけはしたくないものである。