2010年3月8日月曜日

日本基準

今日の大朝は曇り、寒い。明日から冬型気候になり雪の予報だ。トヨタ自動車が品質問題でアメリカを中心に大きな問題になっている。「品質のトヨタ」がどうしたのであろうか。弊社の経営にも大きく影響するところだけに気になる問題である。「日本品質の中国価格」我々製造業の中では当たり前の話である。
そのリーダーであったトヨタが何故。一番驚いているのは日本人ではないだろうか。私自身、信じられなかった。中小零細企業までも品質の国際基準ISOの取得はされている。この大不況に陥り、ISOの認定更新をされないところが増えているらしい。今朝もULの担当者が来られていたが、広島県も随分UL認定工場が減ったとのこと。考えてみれば、本来ISOは必要ないのではないかと思われる会社でも全て認定を取られていた。品質は会社の根幹なので否定することはないが、本末転倒していたことは確かにあるのではないかと思う。弊社もISO/TS16949/2002今年も更新時期が来ている。膨大な資料、労費を費やしている。本当に必要だから取得していることは事実であるが、やはりマニュアルやシステムだけでは品質も結果として現れないということではないだろうか。やはり、人間が主役で人間が判断できる社会でないといけないという警告ではないかとも感じるところがある。私の小さな考えの中での呟きであり、本当は違うのかもしれないが、何かそんな気がしてならない。
台湾で歩行していると思わず。大きな柱。「そうだ、よけて通ればいいんだ。」良い悪いではなく、ほのぼのとしたものを感じる。人間主役の時代は必ず帰ってくるはず。修身から始まるが、名実ともに「日本基準」と言える時代にしていきたいものである。日本人特有の感性こそ、品質の原点なような気がする。
弊社も「品質」について再度原点に返り考えなおしてみたい。