2008年11月5日水曜日

物の本末、事の終始

今朝の大朝は気温5度、日陰においていた車の窓が凍っていた。天気は快晴。
砂城が崩れていくように金融に係る事件事故が連鎖し報道されている。時代背景を物語っていると同時に経済社会に金融が重要であるかがつくづくわかる。会社も過去に経験のない、体験をさせていただいている。正面から貫くしかない。会社以外の色々な場面でも混乱していることがよく分かる。
昨日も全社員を前にして「不安ばかり抱いても何も変わらない。自らできることとできないことを明確にして、出来ることを実践しましょう。」と話させていただいた。中国の古典「大学」の一節であるが、「物には本と末」が有る。木にも本と末が有る。根が本で、枝や葉は末で有る。人間は徳性が本で有り、知能・技能が末で有る。人間をつくる上において何が大切かと言うと「徳性」が重要であるということである。もちろん知能・技能を育てることも大切ではあるが、人間の発達から言うと末になる。この事から、社会を営んでいく上においては「道徳・習慣」と言うものが本になる。知識・技術を習得することも非常に大切であるが、人間そのものにおいては末になる。本末をわきまえることが大切である。「事の終始」とは。時間は無始無終である。どこで始まってどこで終わるか分からない。抽象的に考えるとわからなくなるが具体的に考えればすぐ分かる。「この一瞬」をとってみたら、ここが終わりで、それは同時に始めとなる。この事も奥は深いが、一瞬一瞬充実した生活をすれば良いということにもつながる。単位は違うが「小さなことの積み重ね」の必要性にもつながると思う。いずれにせよ、私たちは今、貴重な経験をさせていただいている。先人に学び、物の本末・・「本末転倒」の無いように、事の終始・・一瞬一瞬大切に。念頭において今日もスタートだ。