2009年12月2日水曜日

「孝経」

今朝の大朝は気温1度、快晴。昨日に続き穏やかな一日になりそうである。
さて、先月末からブログの更新ができませんでした。父親が11月28日の早朝、ご浄土へ参らせていただきました。とても元気な父でした。93歳を一期として、まるで本日の青空にできた飛行機雲が消えていくような最後でした。肺炎を起こし丁度2カ月、微熱のある苦しい日々を送りましたが手を合わせ「有難う、有難う」と言い続けておりました。今改めて考えてみると私たちに「感謝を忘れるなよ。」ということを教えてくれていたのかとも思います。葬儀に関しては、近所の皆様にお世話になり、滞り無く終えることができました。また多くの皆様に参列いただき本当に感謝でいっぱいです。また、今考えると必然に思えますが、父が入院する前に「孝経」の本と出合いました。孔子の弟子が編集したようですが、日本へも「論語」に次いで早く伝来した書物ということです。読んでみると、親と子の関係や親孝行が人間の基本であることなど綴ってあります。今から二千五百年前の書物ではありますが、全く時代を超越し今私たちが実践しなければいけないことばかりが書かれています。「今の孝は是れ能く養うを謂う」その当時も、親を養うことが一般に孝行と言われています。しかし、単に養うだけだったら「犬馬に至るまで皆能く養うなり」と言う訳で犬や馬でもちゃんと養っているではないか。「敬せずんば何を以て別たんや。」親を敬って養わなければ犬や馬とどこが違うのか。こういう事を言っています。「敬」(うやまう)、現代社会では薄れかけた言葉でもあると思います。何千年経過すると形ある物や法律は時代によって変化しますが、道徳や人間の道は不変であることを学ばせて頂いた。今こそ、この機会に自分自身整理整頓したいと思う。
父も曾孫とも一緒に生活し、四世代同居をしていた。親孝行はできなかったが、「孝経」の意味からすれば良い人生だったと思う。

追伸  インドネシアのaco君、電話でもメールでもいいですから連絡をください。