2009年12月29日火曜日

いいかげんや

今日の大朝は曇り。今年も残り少なくなった。公私ともに激しく色々な事に遭遇した一年であった。父親との別れや多くの方との別れにも直面し、人は皆、生かされて生きて行っている事やまた、命の存在の大きさを改めて感じさせて頂いた。今年は海外出張はほとんど無かったが、国内出張は沢山あった。各地の素晴らしい宝物も数多く知ることができた。写真の新潟の利き酒セット最高だった。先日急きょ、東京出張した時、入ったお店の名が「いいかげんや」変わった名前ですねと店主に尋ねると、この店を構えた五三郎さんが付けられた名前です。既に代替わりしています。とのことであった。ふる里の「佐渡」の酒だけというのも強い思いが感じられる。今の大将がカウンター奥で丁寧にコップを磨き上げているのに驚いた。また、お酒の燗も湯で温度計をさし丁寧に出されている。思わず感動を覚え、「素晴らしいですね」と大将に声をかけた。コップの匂いがした時はいやですからね。お酒も一番おいしい温度で飲んで頂きたいのです。と答えられた。周りの客を見回すと女性客が多く、また佐渡の出身者と思える方々も沢山おられた。今は亡きこのお店を作られた五三郎さんが日常の疲れをいやすために「脱日常空間」として店を構えられた思いが引き継がれていることは素晴らしい事である。そんな感動を覚えながら美酒・美味をひと時味わった。お店であっても家庭であっても、会社でも歴史、思い、信条を受け継いでいく事の重要性を感じながらほろ酔い気分で店を後にした。お店はJR有楽町駅を高架に沿って東京駅の方向へ1~2分のところです。立ち寄ってみてはいかがでしょうか。