2009年5月11日月曜日

能力開発

今日の大朝は快晴。気温14度。昨日も日中は30度近くまで気温が上がった。さて、急激な不況も深刻さは増すが長期化の様相でまた、新たな動きが様々なところで表れている。弊社も昨年の10月から「青天の霹靂」急激な減産に苦慮して出来る限りの緊急策を講じて今日まで来た。既に7ヶ月経過、「慣れ」と言うものは恐ろしいものである。危機感が失せているわけではないが、慣れが生じ当たり前のサイクルで回りだしている。そのことに危機感を感じ始めた。さて、大手企業の「ワークシェアリング」ではないが当然弊社も積極的に実施している。特に若手20代、30代を中心に行っているが完全に明暗が分かれる。実施前の面談では全ての従業員は前向きである。新たな仕事をはじめて3日目、ばらつきが出始める。「僕は手先が不器用です。」「実は家庭の事情が有り。」「どうもこの仕事は適性が有ってないようで」
等など必ず出てくる。早く伝えた方が会社に迷惑がかからないと思って・・・・。さてさて、ここからが問題である。既存の仕事と比較するものが有るがゆえに出る言葉で有る事は承知の上で有る。仕事で有るため「甘えは絶対に許すつもりはない」しかし、人間の無限の力、持って生まれた徳性を引き出す最高の場面である。暖かく意見を受け止め、最後は私から大きな世界(社会の原理原則)の話をし、「あなたの考えは間違えではない。しかし、1ヶ月勉強するつもりで頑張れ」と激励し、面談を終える。中には、退社して行く者もいるが、日々、顔の表情を見ても変化してくる。「頑張っとるか。」と声をかけると「はい」と帰ってきはじめる。「これからの人生、全てこの繰り返し。自分を大切にして頑張れよ。」と言うと、何ともいえない安堵の笑顔を返してくれる。何人もが人間とすれば当たり前の道程とは思うがこの繰り返しで「能力開発」し小さな自信をつけてくれ始めた。気のせいか何か一回り大きくなって見えるのが不思議である。また、最高の喜びでもある。
不況真っただ中ではあるがそんな喜怒哀楽の日々を送っている。