2009年8月6日木曜日

トップの心構え

今日の大朝は曇り、先程は雨がぱらついていた。昨晩はとても蒸し暑く寝苦しい夜だった。さて、昨日も色々な方とお話をする機会が有った。世の中がこれほど大きく変化しているため、全てが変わってきている事を随所で感じる。変化を感じる時にいつも痛切に思う事は「主役は人間」その事である。時代は変遷しても基本は変わっていない事に気が付く。中国の古典を読めば読むほどその事に気が付く。昭和の年号も「書経」の「百姓昭明にして万邦を協和す」から出ている事はよく知られている。日本と中国の密接な関係も良く分かるし、儒教の教えと言うのは、いっこうに古びていないどころか、極めて今日的な指針を含んでいる事に気が付く。マネーゲームの末の今日の大不況で有るが、同時に個(エゴ)の限界も気づかなくてはいけないと思う。小生も町工場のトップとしてまた、ボランティア集団のトップとして、常に時代背景を見て、今どうするべきか、また、何をしなくてはいけないかと、軽頭を悩ましている。しかし、トップが判断を誤ると関係者すべてが犠牲になってしまう。責任は重大である。「書経」の一節である。「木は縄に従えば則ち正しく、后は諫めに従えば則ち聖なり。」直訳すれば(木は墨縄に従って製材すれば真っ直ぐな材がとれる。君主も部下や周りの諫言に従ってわが身を正す事が出来れば立派なトップになれる)唐の時代の名君、太宗の言葉である「私はごらんの通り愚か者だが、幸いにも、そちたちがよく過ちを正してくれる。どうか今後とも、天下泰平を実現する為、遠慮なしに直言してほしい。」私も勿論であるが、現代のトップにも、こういう心構えが望まれることは確かであろう・・・・。