2009年8月22日土曜日

百日紅

今日の大朝は晴れ、先程まで小雨が降っていたが日が差してきた。天気予報からしても良い天気になるだろう。さて、我家にある「猿すべり(百日紅)」の花がきれいに咲いている。定かではないが、親からの話を聞いても100歳に近い古木であることは間違いない。それが、数年前の台風で倒壊し、大木の3分の2は伐採した。木の芯の部分もなく、スペルの「C」の幹で生き続け今年もきれいに咲いている。
幹や鋭角に折れた枝を見ると「痛々しさ」は有るが、この力強く鮮明にまたきれいに咲いている花。ひと際インパクトを感じる。相田みつをの詩ではないが「夢はでっかく根は深く」きっと、この百日紅は
途轍もない大きな夢と細くてもしっかり深く大地に根づいているのであろう。今の大不況、政局の空洞、まさに世直しで大きな不安ばかりではあるが、体は細く傷ついていても「我家の百日紅」のように「夢はでっかく根は深く」、力強く生きて行くことが必要だと教えてくれているのかも知れない。

<物語> 中国の伝説で、恋人と百日後に逢うことを約束した乙女が、約束の百日目の直前に他界、その死んだ日の後に咲いたという花.日本では元禄時代の園芸書「花譜」に、「紅花が100日間咲く」と説明があったので、”百日紅(ひゃくじつこう)”また、木の肌が滑らかなので、猿も滑ることから、”猿滑”とついた.木の肌を掻くとくすぐったそうなので”クスグリノキ”という別名もある。