2009年9月28日月曜日

日々の積み重ね

今日の大朝は小雨。昨日の夕方から雨が降り始めた。作物にとっては恵みの雨で有るが、稲刈り真っ最中の農家にとっては面白くない雨になった。さて、秋祭りの前夜祭で地元、大塚神楽団による奉納神楽が上演され、小さな地域にもかかわらず、延べ600名前後の方が観に来られた。子供神楽を含め、演目ごとに最高の感動を来場者に与え、大きな拍手が会場一杯に広がっていた。大塚神楽団は、広島県内の優秀神楽団の一つとして、活躍しており今では地元の宝として地域民も期待が大きい。
その裏には、大きな努力がある。年中、真剣な練習を積み重ねている。地域民の一人として、頭が下がる思いである。・・その小さな積み重ねが「結果」として表れている。私は立場がらもう一つ踏み込んでみる癖が有るが、神楽団を引っ張って行く団長・役員、子供神楽の指導者、この努力は並大抵のものではないと推察する。その努力有っての現実であることを忘れてはいけないと思う。神楽だけの話ではなく、色々な場面で残念な思いをするのは、目に見える「今だけ」を絶賛し、「自分が行った。自分が頑張ったから結果につながった。」正に「自己評価」が余りにも多く、希薄な人間関係しか確立できない事が多い。駅伝の如く、襷リレーで今日を迎えていること。先輩方・家庭では両親、先祖の努力が有って初めて今が有る事を雑念無しに思える関係、「伝統」という不動の宝に結びついて行くものだと私は思う。今の世の中のようにシステム・規則で人間を使う世の中では決してそのような宝は生まれない。・・危機感が募る。
評論ではなく、自らの家で会社で地域で「小さな実践」をして行きたい。
先日も紹介したが安岡活学の「我が幸福は祖先の遺恵、子孫の禍福は我が平生の所行にあること」
心したい。
(大塚神楽団上演情報)
第39回広島県神楽競演大会 平成21年10月18日 日曜日 広島サンプラザホール
昨年度優勝、今年は午前9時40分~「特別出演」で羅生門を上演します。