2009年7月30日木曜日

拳拳服膺(けんけんふくよう)

今日の大朝は曇り、久しぶりに良い天気になりそうである。7月度は国内外の出張が続き、慌ただしく過ぎてしまった。広範囲に動いてみて痛感した事は余りにも大きな変化である。世の中全体が恐ろしいくらい大きく変わっている事である。「大朝山の山猿」では太刀打ちできない。自ら、変化変化と掛け声はかけるが実は「現状の守り」に入っている事が大海に出て初めて良く分かる。孔子は、正しいことをやっている人間を天は決して見放さない、と自分の歩む道に絶対の自信を持っていたと言う。古典から学ぶことは本当に沢山あると思う。こんな一節もある。会社や家庭、地域でもみな当てはまるのではないだろうか。何かをなそうと思っても、すぐに諦めてしまうのも私を含め若者の特徴である。孔子や孟子はこのように言っている。「弟子が「先生のご説明には大賛成ですが、それを実行するのは、私には力不足で出来ません。」と言うから、出来ないと言うのは途中までやって、ぶっ倒れた者が言うセリフだよ。おまえのは、(出来ない)ではなく、(やらない)の言い訳じゃないか。自分で自分をダメ人間扱いしているのと同じだぞと諭した。」日常でよくある話である。また、目先の損得重視の現在、「思いやり、正義」が大切な事は良く分かるが、このような事も言っている。「思いやりが冷酷や非道に打ち勝つのは、あたかも水が火に勝つ様に自明のこと。ところが、最近の思いやりを心がけていると称する者は、まるで車に一山もある薪が燃え盛っている時に、その炎に向ってコップ一杯の水をかけているようなものだ。それで火が消えないと、なぁんだ、やっぱり水は火に勝てないんだ、思いやりや正義は悪や冷酷に勝てないんだと諦めてしまう。それでは冷酷や非道が世にはびこるのに手を貸しているようなものだ。どうして、もっと多くの水をかけたり、たとえコップでもかけ続けようとしないのだ。」・・・・・・。実に参考になる言葉である。
是非は分からないが政局も経済も「変化が起きる前には必ず決断がいる。」誤った事だけは避けていただきたいものである。私自身もこの言葉を拳拳服膺し、舵取りをして行きたい。

追記
拳拳服膺(けんけんふくよう)・・心に銘記して決して忘れないこと。